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過去のブログ 2014.06.09

営業の庄司です。

皆さんはこの話をご存知でしょうか? 

 

1961~1962年にコネティカット州ニューヘブンでイエール大学の教授スタンレーミルグラムは良心に逆らってまで権威に従おうとする人間の傾向実験しようと考えた。

 

実験ではお互い見ず知らずの二人の男が実験室にやって来る。『記憶と学習に関する実験』と謳われた参加者募集の広告を見て来たのだ。被験者への報酬は4ドルと交通費が50セントである。実験者(フィルム上ではスタンレーミルグラム本人)は2人の男に、これは「学習における体罰効果」の実験だと説明する。

2人のうち1人が「学習者」になり別室に連れて行かれ、椅子に座らされる。学習者は「余分な動きを防ぐ為」と称して腕を椅子に縛りつけられ、手首には電極がつながれる。そして二つの単語を組み合わせた言葉(青い箱、晴れた日、野生の鴨など)を記憶し間違えたら電気ショックを与えると言われる。間違いをする度にそのショックが強くなるのだ。

もう一人の男は、この学習実験で「教師役になる」と説明される。教師は学習者が椅子に縛られ電極につながれるのを見せられた後、別室に通される。そこには「ショック送電器」と名付けられた大きくて不気味な機械がある。ショック送電器には30個のスイッチが横に並んでおり、それぞれに15ボルト刻みで15ボルトから450ボルトまでの電圧が記されている。数字の他に、スイッチには「軽めのショック」から、不吉な「危険―深刻なショック」まで、言葉でも強度が示されている。

教師には二単語からなる言葉のリストが渡され、別室の学習者の解答をチェックするように言われる。学習者が正解を出したら―例えば教師が「青い」と言ったら、学習者が「箱」と答えるなど―教師は次の言葉に移る。そして学習者の答えが不正解だったら、教師はスイッチを押して電気ショックを与えなければならない。実験者は教師役に最低のショックから初めて学習者が一回間違えるごとにショックの強度を一段階上げるよう指示する。

 

別室の学習者は、実験者に頼まれた役者で実際には電気ショックは受けない。だがもちろん教師役はそれを知らない。この実験での本当の被験者は教師役なのだ。

 

別室に居て姿が見えない学習者が、教師が「学習者リスト」を進めていくうちに、問題が生じてくる。ミルグラムの共謀者で、別室にいて姿が見えない学習者が、苦しそうな声を上げ始めるのだ。75ボルトのところで学習者がまた不正解を出し、教師がショックを与えると、学習者はうめき声をあげる。120ボルトで、学習者はショックが苦痛だと実験者に叫ぶ。150ボルトで、姿の見えない学習者は実験を止めてくれと訴える。ショックがさらに強まると、学習者の声は益々悲痛になり、285ボルトで、苦しそうな悲鳴をあげる。実験者―白衣を着たイエール大学の教授―は、ショック送電器の前に居る教師の後ろに立ち静かな声で時々励ますような言葉をかける。「どうぞ続けてください」「この実験はもっと続ける必要があるんです」「学習者が嫌がっても、全ての言葉を正確に覚えるまで、あなたにやってもらわないと。ですからどうぞそのまま続けて」などと。

 

ミルグラムは同じ実験を40人の被験者に対して行った。全て「日常生活では責任感も良識も備えた」人たちで高校教師、郵便局員、セールスマン、肉体労働者、技術者などだった。高校中退の人、博士号取得した人専門的な資格を持つ人など、教育レベルもそれぞれ異なっていた。実験の目的は被験者(教師役)が、ミルグラムという権威者に倫理にもとる行為を強要された時、いつまで逆らわずにいられるか調べる事だった。悲鳴をあげて訴える者にたいして、単に権威者から命じられたというだけで、どこまで電気ショックをあたえ続けられるだろうか?皆様はどう予想されるだろうか?

 

実際の結果はミルグラムの最初の実験を受けた四十人の被験者のうち34人が、学習者がやめてくれと叫んだ後もショックを与え続けた。実のところこの34人のうち25人―つまり被験者全体の62.5%―が実験者の言いつけに一度も逆らわず、別室の男がいかに懇願しようと叫ぼうと最後(450ボルト)までスイッチを押し続けた。教師役の男たちは汗をかき、ぶつぶつ言い頭を抱えながらやめなかった。

 

最初の実験後、ミルグラムは実験のやり方をさまざまに変えた。例えば、教師役は学習者にショックを与えるスイッチを押さずに、言葉の記憶テストのために単語を叫ぶだけで、スイッチを押すのは別の助手という場合もあった。この時は40人中37人(92.5%)が、最高レベルに達するまでやめなかった。これは教師役が女性に変わっても結果はほとんど同じだった。

 

人は権威に弱い。そして白衣に弱い…。

 

身に覚えがあるようなないような…

皆様もお気をつけあれ…。

 ミルグラム実験

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