立石 2021.01.29
営業の立石です。
卸電力のスポット価格*1が 12月上旬6円台→1月中旬150円台!!(約25倍)
*1:スポット価格とは、長期契約ではなく一回の取引ごとに成立する市場価格
日本経済新聞2021年1月16日・日本経済ビジネス2021年1月19日より上記の記事がありました。
一般的な電気料金は20円台の場合が多く、7倍以上で取引されている異常事態です。
原因は「寒波」と燃料元の「天然ガス」の調達難との事です。
2016年の電力自由化により新電力会社が参入し、その殆どが卸市場から調達している為(自前の発電設備を持たない事業者)、一番懸念されるのは新電力会社と電気契約されていると1か月分の電気料金が通常の2倍以上になる恐れがあります。
更に「市場連動型プラン」の契約だと電気料金が通常2万円/月→10万円/月と想像を絶する金額になる恐れがあるとの事です。
もちろん高騰する前は大手電力会社より安いとのメリットは有りました。
今回は新電力会社の経営が圧迫され混乱している為、経産省が対策に乗り出しました。
ご興味のある方はこちらをご覧ください → 経産省インバランス上限に関して
*インバランスとは:新電力が事前の販売計画と実際の販売量にズレが生じた際に支払う料金
あくまでも個人的な意見ですが、今回の新電力会社プランの高騰で新電力会社は不安定で大手電力会社が安心との単純な議論ではなく、経済・産業の源の電気の供給について大元から考え直す機会になりました。
電力の卸価格の乱高下グラフを見ていると当たり前かもしれませんが電力も需供バランスで決まる為、ガソリン・灯油・大根・サンマと同じなんだと実感しました。
コロナ禍ばかり注目されていますが(仕方ないですが...)今後、電気自動車(EV車)が普及してくるとますます電気が足りなくなるのではと少し心配です。
2021年1月19日現在、立石入手情報